10年ぶりに再読。ひろみが戸惑い有理が反旗を翻した「名前のない顔のないもの」についてようやく身近に感じることができた。学生時代を終えてからも人はなんらかの「ゆりかご」に属し、渡り歩き、あるいは同時にいくつも関わる。そして「名前のない顔のないもの」からプレッシャーを受けたり、居心地のよさを感じたり、ほどよい距離でつきあったりしていくのだと思う。本書に登場するひとすじなわではいかない生徒たち、先生たちが好き。
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- 感想投稿日 : 2013年4月12日
- 読了日 : 2012年7月16日
- 本棚登録日 : 2013年4月12日
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