樹上のゆりかご (中公文庫 お 65-10)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年3月23日発売)
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本棚登録 : 638
感想 : 80

10年ぶりに再読。ひろみが戸惑い有理が反旗を翻した「名前のない顔のないもの」についてようやく身近に感じることができた。学生時代を終えてからも人はなんらかの「ゆりかご」に属し、渡り歩き、あるいは同時にいくつも関わる。そして「名前のない顔のないもの」からプレッシャーを受けたり、居心地のよさを感じたり、ほどよい距離でつきあったりしていくのだと思う。本書に登場するひとすじなわではいかない生徒たち、先生たちが好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月12日
読了日 : 2012年7月16日
本棚登録日 : 2013年4月12日

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