月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

  • 講談社 (1992年7月20日発売)
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本棚登録 : 5876
感想 : 407
5

上巻から続いて一気読みでした。

上下で分かれてますが、これは一冊だと思った方がいい。
上巻は暗い。
人の浅ましさや本質を悟る一番格となる部分です。
何故ならいきなり拉致られて貴方は実は重要人物です、と言われ、そのままその通りになることは現実あり得ないし、読み手も共感できない。(そこをファンタジーに求める人も多いですが。)
その求められた人物設定になる前の葛藤や主人公の姿、併せて世界の姿を描いたのが上巻。
ファンタジーでありながらも現実味を帯びるストーリーのバランスは上巻で生まれているのだと思います。

下巻に入ってから急激なスピードで物語が進みます。
エンディングは少し速すぎる気もしますが…。

はやく続きが読みたくなる一冊です。

07/27/14〜07/27/14

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014年既読
感想投稿日 : 2014年7月28日
読了日 : 2014年7月27日
本棚登録日 : 2014年7月27日

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