体制維新――大阪都 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2011年11月1日発売)
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橋本さんがなぜ大阪都を作ろうとしているかがよくわかった。都を作るというより、大阪市を解体/再配置する事が目的で都化はその手段の一つということ。
日本を変えるのが目的だけど、それを実現するためには途方もない時間がかかるので、大阪を地方分権、公務員改革のショーケースとして考えている訳か。納得。であれば、今国政に出ようとするのは尚早も思うけど、既存政党の不甲斐なさによる世論の高まりで、ここがタイミングだと思うのも分かる。
既得権益バキバキの連中から権力と金を奪い取るという過酷を極める闘いに挑む橋本さんを素直に応援したい。
しかし、夢を持たせて多いに裏切った民主の二の舞にならないよう政策のフィージビリティを見極めなくてはいけないとも思う。大阪で結果を出してるわけでもなく、本書の中でいきなり国政は困難とも書いてますしね。
橋下さんの強みは説明力、対話力、メディア活用力。圧倒的な世論を元に政界再編できたら歴史に名を残す人になりますね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治
感想投稿日 : 2012年8月7日
読了日 : 2012年8月7日
本棚登録日 : 2012年8月7日

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