直前に読んだ「私が壊れる時」同様アルツハイマー患者自身による本。私が〜は主体的かつ情緒的な描写が強かったけど、本書はより具体的で客観的。この二冊を読んで「ボケちゃえばわからないから幸せだよ」とは冗談でも言えなくなった。アルツハイマーは脳の病気であると言うシンプルな事実を再認識。後半の信仰に関する描写は「死ぬ瞬間」でもそうだったように白人社会でのキリスト教のありようを浮かび上がらせる。きっとこの点に関して真の意味で理解できるのは自分も同じ信仰を持った時だけだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション全般
- 感想投稿日 : 2013年11月13日
- 読了日 : 2013年11月13日
- 本棚登録日 : 2013年11月11日
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