ゆるすということ: もう、過去にはとらわれない

  • サンマーク出版 (2000年5月1日発売)
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7 「自分は完璧じゃない、それでOK」と受け入れる心の余裕が大切。
20 裁きの思いとは、自分自身に対する裁きである。空き缶を捨てた人を許すプロセスによって、自分自身の過去の行動について引きずっていた感情から解放される。
40 つきつめると、幸せか不幸せかは、どの程度エゴの声に耳を傾けるかで決まる。他人を裁いたり、恨み続けたり、非難する気持ちや罪悪感にしがみついている限り幸せにはなれない。
54 許しとは、後悔をすべて手放すこと。
72 「許しを邪魔する最大の障害は、愛でなく怖れに基づく価値観」この障害を乗り越えるためには、すべての人は愛に満ちているか、恐怖におびえて愛を求めているかのどちらかだと考えるといい。
81 許すためには、「過去の出来事は必ずまた繰り返される」という思い込みを克服して、心の準備をする。
82 病気になったら、許さないでいることが癒しを妨げているのではないか、とチェックするのが賢い対処法。
101 人間関係で生じる問題の多くは、私たちが相手に一定の決まりに従ってほしいと期待するのが原因。だから、そんな決まりを破ることが、幸せになるコツである。
107 毎週、世界のどこかで自然災害が生じ、多くの人たちが厳しい状況に直面する。被害者意識にとらわれ、一生恨みながら生きていく人も多いかもしれない。では、先ほどの家族はどのようにして癒されたのか。彼らはまず、「なぜ」という疑問が無意味だと気づいた。答えは永久に謎かもしれない。災害から立ち直るには、「なぜ」ではなく「何」を考えなくてはならない。この状況から「何」を学べるだろう。前進するためには「何」をすればいいだろう。この体験を将来の教訓にするならそれは「何」だろう・・・。
113 許しは何より、否定的な思いへのこだわりを手放すプロセス。そして、あなた自身の心と魂を癒すプロセス。
118 間違いなく私たちの最も素晴らしい才能の一つは、心に抱く思いを選択できるということ。この選択の自由によって、自分でつくった檻の中から自分自身を解放できる。
121 許しについてのエピソード-南アフリカのバベンバ族では、部族の誰かが不正を働いたり無責任な行動をとったとき、村の真ん中に一人で座らなければならない。もちろん、逃げられないような手立てが講じられる。村人はみんな仕事をやめ、集まって輪になり、その人を囲む。それから、子供を含めた全員が1人ひとり、その人が過去にしたよいことについて話し始める。その人について思い出せることすべてが、詳しく語られる。その人の長所、善行、親切な行為などのすべてを、輪になった1人ひとりが、詳しく語る。村人たちは、これ以上ない誠実さと愛を込めて話す。誇張もでっち上げもゆるされない。不誠実な態度や、皮肉な態度を取る人もいない。この儀式が美しく伝えているように、愛を中心に考えれば、ただ一体感を取り戻すことと、許しがあるだけ。みなが許すことによって、過去や怖れに満ちた未来を手放せるのだと、思い出す。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 成功法
感想投稿日 : 2010年3月30日
読了日 : 2010年3月13日
本棚登録日 : 2010年3月13日

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