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- / ISBN・EAN: 4988105069725
感想・レビュー・書評
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夏
自家製のパン。
湿度の高いのを利用して、ストーブで部屋を乾燥させる。
生活の知恵なんだよね。
青菜を美味しく食べるには、自分のずぼらさに気がつく。
母親は、美味しさにこだわっていて、手抜きをしなかった。
トマト。なまでがぶり。
ホールトマトさえも作ってしまう。
長雨によって トマトがうまく栽培できないことに、
悩む姿が その身体を田舎に預けている。
アイガモ農法。そして、アイガモステーキを美味しくいただく。
秋
アケビ。
アケビの実が透き通って、
皮を 料理する。
クルミごはん。
渋皮栗の甘煮。
サツマイモを 干して、あぶって食べる。
自然を 自然にちかい状態で 食べることの意味。
渋皮をたべるというのが。
あーぁ。こんなことが 映画になるのだ。
経験に裏打ちされた 言葉の重み。
そのことに、わかものたちが 気がつき始めている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もの凄く心が癒された。
ゆうたが帰ってきた理由を語るシーンが印象的だった。
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2014年 日本 111分
監督:森淳一
原作:五十嵐大介『リトル・フォレスト』
出演:橋本愛/三浦貴大/松岡茉優/桐島かれん/温水洋一
東北の山の中にある小さな集落「小森」で生まれ育った、いち子(橋本愛)は、一度は街へ出て恋人と同棲していたが、逃げるようにこの集落に戻ってきた。近所のおばちゃんたちや、幼馴染のキッコ(松岡茉優)、後輩のユウ太(三浦貴大)と時々会っておしゃべりする以外は、田んぼの手入れ、畑の野菜の世話、薪割り、山菜採り、イワナ釣りなど、日々の糧を自給自足し、穏やかに過ごす日々。しかし母の福子(桐島かれん)は5年前に失踪したきりで…。
エピソードは食材ごとにまとめられており、小さな日常エピソードの積み重ね。大仰な事件は起きないし、淡々としている。にも関わらず、これずっと見ていられる!不思議。
そして食べ物がとにかく美味しそう。凝ったオシャレな料理は出てこない。あくまで自然の素材を生かした素朴なもの。自家製パン、お米のサワー、グミのジャム、はしばみのペーストで作ったヌテラ、ホールトマト、栗の渋皮煮、干し芋など、都会でなら買ってすませるものがすべて手作り。、あけびの皮の料理や、くるみご飯など、山の幸、そして自分で釣ってさばくイワナの南蛮漬け、可愛いけど美味しい合鴨。命をいただくことへの感謝。
ベタな言葉だけど、とても癒された。いち子自身は、町から故郷に戻ったことを「逃げてきた」と考えており、ここに定住してしまうことに不安も感じているようだが、自然の中で足るを知るとても人間らしい生活は、ある意味理想。
といっても、ほとんどの人にいち子のマネをすることは不可能だろうなあ。彼女はあの場所で生まれ育ち、母親のしてきたことを幼い頃から見ていたから、今も一人でなんでもできるけれど、田んぼや畑の仕事はどう見ても一人でこなすには過酷だし、虫や動物も出るし、ふつうはあんな山奥の一軒家で若い女性の一人暮らしは不用心。
いち子と同じく、一度は街へ出るも戻ってきたユウ太の言葉がかっこいい。『進撃の巨人』では最悪にウザい役だった三浦貴大がこの映画ではとてもカッコ良かった。そして橋本愛ちゃんの美しさと透明感よ。彼女のモノローグがほとんどだけど声が涼やかで聞き取りやすいのもとても良い。 -
とても良い空気の映画でした。
いち子が、小森という自然豊かな土地で、毎日作物を育て、料理をして食べる。
小森の景色綺麗で、時間がゆっくり。
ごはんもとても美味しそうでした。滋味。
夏は岩魚のお味噌汁が気になり、秋は栗の渋皮煮が流行ってるの可愛かったです。
橋本愛さん、野性味溢れる逞しさなのですが、所作が綺麗で美しいなぁ……農作業あれだけ出来るのすごいです。合鴨も岩魚もさばく。
桐島かれんさんもはまり役でした。
多分、都会の人が憧れる田舎暮らしってこういうのなんだろうな。
美しく切り取ってありましたが、毎日これは体力かなり要るし結構キツい。農作業って次から次にやること出てくるから…(という、実家が農家の人の感想です)
橋本愛さんの美しさよ。。
冬と春も楽しみです。 -
岩手県の寒村を舞台に20代の若い女の子が一人で自給自足生活をする作品です。舞台となった岩手県の衣川をわかる人がいれば、僕と楽しく話のできるレベルの人だと思います。でも、必ず社会の教科書に一度は出てきそうな地名なんですけどね~。
衣川は源義経と武蔵坊弁慶の終焉の地です。まぁ~歴史マニアなら瞬時に回答は出てきますね~。
「リトル・フォレスト」
https://www.youtube.com/watch?v=WkOdrt_bTO8
三浦貴大君はやっぱりいいですね~!さすがに超良血の生まれということもあるが、親の七光りなどということはない実力者に感じる。お父さんの友和さんに似てきた感はありますが、いい演技する。おまけだが先日のお父さんのコメントは格好良かったわ~。
夏からスタートして春を終章とする田舎の四季の移り変わりと食が美しく描かれている。夏・秋は純粋感があり、見やすいのだが冬・春になると少し人間味が出すぎてどこか中だるみというか締まりがない。まぁ~それは若手の演技なだけに仕方がないのかもしれない。大御所のワンポイントリリーフでぐっと引き締まったんじゃないかなぁ~それでもこれは好きな作品には間違いない! -
食べてばっかりだ…。餅菓子みたいな食感の栗の渋皮煮、作りたい。
理想的なスローライフではなく、雑草取りの鬱陶しさとかスーパーの遠さとかの不便な部分も描いてるところがいい。だからこそ、この集落で暮らす選択をした人たちを尊敬できる。
思い出が根付いた場所で、ご近所さんとも気心知れているからこそ1人で生きられる。よそ者が行ったところでこうはいかない。 -
夏から秋
田舎の生活
観てるといいと思うけど実際の生活は日々いいなんて感じない。
離れて時が過ぎて懐かしく思う-
2017/04/29
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作る料理ひとつひとつが手間隙かけてじっくりやっていておいしそう。たっぷり癒されました。
原作読みたくなった。 -
まず映画化の話を聞いた時、驚きが大きかった。
この漫画をどうやって映画にするんだろうと。
映画はほとんどセリフはなく、橋本愛扮するいち子が農業をし、その食材を使って料理を作るというシーンを繰り返す。
最初の方で、いち子からつるが生えてくるシーンは五十嵐作品らしい描写だなーと思ったが、そのあとはファンタジー要素はなく、ひたすら耕し、料理する!
色々勉強になる。
1カット1カットがきれいで力強く、料理がおいしそう。FLOWER FLOWERのED曲も合っている。
けれど個人的には映画でなくて、N○Kでショートドラマみたいな形でやるとか、二夜連続スペシャルドラマとかでやるとかでもよかったような気がする。 -
山? フォレストだから森? の暮らしをなんかいい感じに撮っただけでしょ? それで橋本愛ちゃんだからよりいい感じなんでしょ? でもなんか評判いいから観てみよっか? って半分冷やかしで観たら、すごくいい映画でお腹が空いた。これを飯テロ映画と言わずになんという。ドラマチック!な話ではないけど、自然と接する生活ってそれだけでシンプルにドラマチック。
ひとりごとの台詞はわざとらしいからいらないんじゃないかなあと思ったので(田舎でひとり暮らしだと自然に出るものなのか?)、それで星4つ。