准教授と依存症の彼 (花丸文庫)

著者 :
  • 白泉社 (2013年8月21日発売)
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本棚登録 : 101
感想 : 9
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(感想)

セックスって?
「可哀想にという同情」と
「頑張れという応援」と
「ゆっくりとという見守り」
の気持ちが私の中に湧いてくる1冊でした。

過去に虐待や相手に都合よくつけられた間違った常識。
食事をするためにはセックスをしなければならない
言葉通り後見人となった恭平にも同じことを求める瞬。
だけど本気で瞬を愛してる恭平にとってその行為は意味のないもの。
そのためにセックスを拒み
瞬にどうして自分なのかを考えてもらおうとするのですが
勿論すんなりといくわけもなく…

離れてみたものの焦りすぎたのか
またも入院という羽目になってしまうのです。
でも少しずつ瞬の中に恭平である意味が
だんだんと湧き上がってきます。
勿論すべてが「はい、解決!」という簡単なことではありませんが
やり直していくにはものすごく膨大な時間と根気、
そして愛情が必要不可欠。
それらはこれからも恭平が与え続けてくれると思うので
見守るばかりです

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 四ノ宮 慶
感想投稿日 : 2013年9月14日
読了日 : 2013年9月7日
本棚登録日 : 2013年7月16日

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