前情報なく読み始め、「旅する本」を読み終わった時点ではエッセイだと思い込んでいた(笑)
出てくるイニシャルもKだったので、角田さんはすごい経験をしたんだなと思って、あれ?と気づいた。
「彼と私の本棚」では淡く痛く一生懸命だった昔の失恋を思い返し、心臓がドキドキ、チクチク、なぜかワクワクした。
「引き出しの奥」では大学時代に戻って、もっとちゃんと考えて自分で選択しろ!と喝を入れてやりたい気持ちと、それができないもどかしさ、その分今からでも遅くないと信じたい思いで少しやる気が出る。
本は手首をとって異国にも過去にも未来にも、もしかしたら地球の外にも、人間範囲の外にも連れて行ってくれる。
開いただけでどこにでも連れて行ってくれるものなんて本しかない、その通りだ!
ますます本を好きになった一冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
角田光代
- 感想投稿日 : 2015年7月7日
- 読了日 : 2015年7月8日
- 本棚登録日 : 2015年7月1日
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