「北の大地、普通の人々のさまざまなリアル」この短編集では、そんなリアルが、1ページにいくつも展開するので、短編1つ1つが、それぞれ長編小説1冊分の「味とコク」を持つという不思議さを味わえる。
「短編小説の女王」カナダの女流作家アリス・マンローは、現在82歳。 2013年のノーベル文学賞をカナダ人として初めて受賞したが、 昨夏、引退を表明しているので、この作品集は「最後の短編集」とされている。書名の「ディア・ライフ」は、あえて訳せば「愛しき人生」という感じだろうか?
ふとしたことで大きく変わったことをあとから気づくわたしたち。そして最後の一行「何かについて、とても許せることではないとか、けっして自分を許せないとか、わたしたちは言う。でもわたしたちは許すのだ——いつだって許すのだ。」
キャンパスでみずからのライフをデザイン中の学生たちに、ぜひ勧めたい。 [ライフデザイン学科 脇田哲志先生]
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- 感想投稿日 : 2014年1月4日
- 本棚登録日 : 2014年1月4日
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