著者は「おれのおばさん」で坪田譲治文学賞を受賞した作家の佐川光晴さん。彼は小説家になるずっと前から主夫として家事や子育てをしており、本書は自身の主夫生活をエッセイです。
「主夫のお悩み相談」が個人的には面白かったです。主夫がまだまだ珍しい日本での男性ながらの視点、子育てや家事に取り組む一人の親としての視点のどちらもあり。家庭生活を営んでいる人は誰が読んでも面白いのではないでしょうか。
とても興味深い本でしたが、こういう話を本にできること自体が日本はまだまだ「夫は外で働き、妻は家で家事をする」(最近は夫婦どっちもが外で働き家事もするお家も増えていますが)がスタンダードだと思われているんだろうなと感じました。「珍しい」、「新しい」と思う人がいるから本になっているわけで。「昔の日本では主夫は世間から変な目で見られてたんだよ。ありえなくない?」と笑い話として語られらる日がいつか来るんですかね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年4月26日
- 読了日 : 2015年4月26日
- 本棚登録日 : 2015年4月26日
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