よかったー!これはいいなぁ。読み終わったあと「僕が~」のエピローグを読んだのだけど。これがいい。名乗るほどのものではありませんわ。
自己を否定して否定して否定して、否定しつくして得られた想像する最大の幸福は達成された。いってしまえば死に様を探す物語なのだ。その場で絶望して死んでしまったところで、主観的には大して違いはない。それでも死に様を模索するのは、ひとえに俺が愛したたった一人のためなんだろうな。根本的には悲しい事なのだけど、「僕が~」の話全体のお陰で幸福に昇華されている。
人に進んで勧めていきたい本。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
男性小説
- 感想投稿日 : 2017年4月1日
- 読了日 : 2017年4月1日
- 本棚登録日 : 2017年3月24日
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