新宿三丁目交差点付近のかつて「新宿追分」と呼ばれた場所にある「ねこみち横丁」。その路地の奥にたたずむ「BAR追分」。夜は「バー追分」、昼は「バール追分」として営業。そこに集う人びとを描くシリーズの第三弾。
第二弾ではねこみち横丁の管理人になった宇藤(うどう)くんを中心に描かれましたが、第三弾では第一弾の体裁に戻り、主人公は入れ替わり立ち替わりいろんな人。脚本家を目指している宇藤くんは、コンクールに応募するシナリオを書き上げたものの、なんとなく自信がありません。店に出入りする役者に見せてみたらイマイチの反応で宇藤くんガッカリ。スネる様子に私は若干イライラ(笑)。その他、BAR追分は、両親の離婚により少年期に離ればなれになった兄弟の再会の場となったり、一人息子を育てるシングルマザーのよりどころとなったり。
今回各章のタイトルとなっているのは、お好み焼き、親子丼、蜜柑、ナポリタンですが、それ以上に私が気になるのは美味しい極上バターと黒蜜がけのホットケーキとハルミチーズです。新宿高野の蜜柑クリームパンというピンポイントの商品も登場。
安定した面白さではありますが、個人的には第二弾までの楽しさは感じられませんでした。ちょっとマンネリ気味の感。
読書状況:読み終わった
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既読(2017年)
- 感想投稿日 : 2017年4月28日
- 読了日 : 2017年4月28日
- 本棚登録日 : 2017年5月15日
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