1977年に書かれた文章とか、古すぎて、少し理解しにくい部分があるんだけど、第9章、第10章は分かりやすかった。
9章には、地球村(グローバル・ヴィレッジ)の話題が出てくる。
多国籍企業、トランスナショナルな社会運動、国際組織といった、国家をこえた主体が、領域主権国家の力を弱めるだろうという予測。
事実、これが書かれた1970年代から1995年までの間に、NGOやグローバルな金融市場は、国際政治においていっそう重要になった。
だが、一方で、主権国家は、いまだに強固に存在し続けている。
(といってもEUのような地域主義の主体も生まれている)
そして情報革命。
情報革命は、国際政治において、一部の官僚的エリートだけでなく、ネットワークのなかの一般市民を取り込むことで、複合的相互依存関係のパターンを変化させた。
ここから、ジョゼフ・S・ナイの、「情報と権力」論が始まる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治
- 感想投稿日 : 2013年5月15日
- 読了日 : 2013年5月15日
- 本棚登録日 : 2013年5月15日
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