正法眼蔵随聞記 (岩波文庫 青 319-4)

著者 :
制作 : 懐奘 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 186
感想 : 9
4

京都の読書会で。
鎌倉時代に京都で生まれ、只管打坐を説いた道元さんには、前から興味があったのですが、読んでみて良かった!
道元さんってば、結構体育会系(笑)。「いけー!やれー!とにかく座禅なんだー!」という気迫が素敵です。
志あれば何事もなせるとか、病をも乗り越えられるとか、そういう精神論に共感しました。
今は知識も乏しく読み方が浅いので、しばらくたって読み返してみるとまた新たな発見があるのだろうなと思います。
面白いとおもったのはわりと中国の故事を引用していること。道元さんは中国(宋)に留学しているので当然なのですが、当時の人からしてみれば、遣唐使船が廃止になってしばらくたってからの宋ですから、中国のことは珍しかったのかなあと思ったり。頼朝の話などもあり、権力者のどうしたこうしたから何かを読み取ろうとするうわさ話は昔から人々がしてきたことなんだなと思うとそれも面白かったり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 先生おすすめ古典
感想投稿日 : 2009年5月31日
読了日 : -
本棚登録日 : 2009年5月31日

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