『スケさんやカクさんや風車の弥七さんや疾風のお絹さんが、身を粉にして働いて、お膳立てをすべて作ってから、最後に出てきて、ワンフレーズいうだけですよ〜
せめて、印籠ぐらい、自分で持てよ〜』
『「もう二度と、あんなことはしない」と夫は約束した。チーターさんは「あんなこと」とは「キャバクラで遊ぶこと」だと当然思った。それに対して夫の考える「あんなこと」とは、「キャバクラ遊びを妻に見つかること」だった。』
『世界を保存するために、もっとも必要なものは…言葉なのです。』
『この次、電話をかけてくるなら、アンジョリーナ・ジョリーみたいな声の女がいい、と俺は思った。待てよ。アンジョリーナ・ジョリーって、どんな声だ?』
「あんたたちが攻めてるわけ?」
「正確にいうと、銀河連邦が、天体1262121を攻めるのよ」
「理由は?」
「決まってるでしょ。環境汚染、汚職、不倫、甘いものの食べすぎ、美容整形、派遣社員への差別、ニート、鯨の絶滅、こんなものを放っておいて、宇宙全体に広がったら、宇宙そのものの破滅よ」
『「寒いね」と話しかければ「南極より寒いね冷房効きすぎ」と答える友のいるあたたかさ』
『みなさん、どうか耳をかたむけてください。わたしのことばにではなく、みなさんの、内側にあって、燃え盛るものの発することばに。』
「君も美しい、僕も美しい僕も美しい、君も美しい美しいものだらけの世界」
『だいたい、それを決めるのは、わたしではない。わたしは死んでゆく身にすぎず、わたしの死に方を決めるのは、おそらく、残った人間の仕事なのだから。』
『最後の場所は、それほど暑くも寒くもない、木陰が望ましい。家族は不要だ。周りに、人間は要らない。もう十分に人間には会った。そして、誰ひとり理解できなかったような気がするのである。』
- 感想投稿日 : 2017年10月23日
- 読了日 : 2017年10月23日
- 本棚登録日 : 2017年10月23日
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