90年代の小説ですが、今読んでも全然そんな古さを感じない。
同じ街に住みながらも、全く接点はなく
日常に不満を抱えながらも、それぞれの人生を生きてきた3人が
ちょっとした綻びから、徐々に傾いていき
接点をむかえた時には、人生最悪の日となる。
このストーリーを描ける作者の奥田さんの頭の中がすごい!
そして何よりも傾いていく人生の中での3人の心情が
とっても繊細に描かれています。
自分がこの3人の中でだったら、誰に感情移入していくのか
それも読む楽しみだと思います。
“最悪の日”からのその後もとっても納得がいく展開。
これは名作です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年10月12日
- 読了日 : 2013年10月12日
- 本棚登録日 : 2013年10月12日
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