最悪 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年9月15日発売)
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本棚登録 : 208
感想 : 17
5

90年代の小説ですが、今読んでも全然そんな古さを感じない。

同じ街に住みながらも、全く接点はなく

日常に不満を抱えながらも、それぞれの人生を生きてきた3人が

ちょっとした綻びから、徐々に傾いていき

接点をむかえた時には、人生最悪の日となる。

このストーリーを描ける作者の奥田さんの頭の中がすごい!



そして何よりも傾いていく人生の中での3人の心情が

とっても繊細に描かれています。

自分がこの3人の中でだったら、誰に感情移入していくのか

それも読む楽しみだと思います。



“最悪の日”からのその後もとっても納得がいく展開。

これは名作です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年10月12日
読了日 : 2013年10月12日
本棚登録日 : 2013年10月12日

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