本屋大賞の立ち上げなどに関わったクリエイターがアイデアの元となる情報の集め方について伝授する本。
情報をラベリングするのは既成概念にとらわれやすくなる行為なのであえて分類しない、という話が目からウロコでした。
内容は、情報を手帳に保管する手帳術と、情報同士を掛け合わせるコツが主です。
そして、情報同士の掛け合わせによって日本のトレンド、気分にまで行き着くことができるという話も面白いです。
この本自体にも、著者の手帳から生まれたと思われる表現やアイデアの数々が見られるのも見所です。
ただ、この本はあえて「片づけられない人」になることによってクリエイティビティを得て、仕事のできる人になろう、という提案をしていますが、片づけないことによって仕事ができるようになるかどうかは人によるかもしれません。
それでも、「カオスからクリエイティビティを得る」ための方法の数々は自分なりの情報収集や発想方法を考える上で参考になると思います。
〈こんな人にオススメ〉
・斬新な企画を考えたい人
・発想法やブレストなどに興味のある人
〈印象に残ったポイント〉
・手帳に情報をナンバリングしながら書くだけ。
・情報は差別せず、学術的な話も俗っぽい話も、自分が知った順に書き連ねる。
・ギャップのある情報を組み合わせるほど、斬新なアイデアが生まれる。
・カオスからクリエイティビティが生まれるので、自宅の本棚も分類せずにごちゃごちゃに置く。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年9月17日
- 読了日 : 2015年9月17日
- 本棚登録日 : 2015年9月17日
みんなの感想をみる