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旅に連れて行きたい、旅の匂いをもう一度感じたい、そんな気分。
レビュー by ぶあさん
天山山脈で交わされる天才物理学者と羊使いの少年の対話。
ひとり羊の番をしながら自分の世界を、自分の言葉で、自分の尺度で深めていった少年。
彼の言葉ひとつひとつにドキドキワクワクさせられ、はっと気付かされることの多いこと。
そして、人間として暖かい皺を刻んだ老人の対等な言葉や、豊かな感情表現に口元がほころぶ。
「鳥葬の山」という短編集、夢枕獏は初めて読む。
短編集は寝る前にちょうど良い。
結末を知りたくて急いだり、夜更かしする危険性が少ないから。
この世の景色とは思えない天山山脈の景色を思い出しながら、満たされた気持ちで「羊の宇宙」の章を閉じた。
登録日 : 2009年07月09日 22:02:31


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