和歌山県立医科大学図書館三葛館の本棚

三葛館一般 321.2||HA

医学部 教養・医学教育大講座 池田裕明先生
入学おめでとうございます。
私たちは生きていく上で多くのことがらを自分で判断して行動します。一方で、憲法改正や税制から交通規則や婚姻制度まで、社会全体として答えを出さなくてはならないことがらについては法に照らして考えようとします。しかし、なぜ法に従うのか。そもそも法とは何なのか。国家の権威や法の力、立法のしくみや民主政の意義について近代国家成立以降に先人たちが唱えてきた法思想の系譜を読みときながら法とともにいかに生きるべきかを問い直す最適の書物です。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63026

三葛館一般 420||HA

医学部 教養・医学教育大講座 牧野誠司先生
このテキストは、高校で物理学を履修しなかった人、あるいはごく一部しか学習しなかった人向けに書かれたテキストです。物理学の歴史に沿って話を進めているが、物理学の基本的なところを重視しており、わかりやすくなっていると思います。ただ、高校の物理学では使わない数学は出てくるので、数学的な厳密さを体験できる大学1年生向けの物理学の入門書となっています。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63005

三葛館新書 804||SU

医学部 教養・医学教育大講座 藪内昭男先生
辞書を頼りに小説や文献を読んでいるだけでは、他国や他民族の理解は難しいのではないか。6色の虹、黄色い太陽、恥部としての足など、興味深い例を挙げながら、国々による文化の違いを語ると共に、漢字の知られざる働きに光を当てて日本語の長所を浮き彫りにする。真の国際理解を深める上で必読の「言葉」についてのユニークな考察をした書である。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=28351

三葛館医学 491.37||IA

医学部 教養・医学教育大講座 竹山重光先生
“Read Great Masters!” これは、大学生にもなれば読書において配慮するべき事柄として昔から言われてきた台詞である。重要なあるいは大きな仕事をした人が書いたものを直接読め、二番煎じの解説書なんか読むな、ということ。そういう本を読んで、簡単にすぐ分かることはほとんどない。「分からない」という思いを味わってこそ、「分かる」ということが本当に経験できる。
これを外さなければ何を読んでくれてもいいし、何を推薦してもいいのだけれど、君たちは病の人にかかわることになるわけなので、その点を鑑みて、興味深い知見をもたらしたバリバリの現役研究者の本を紹介する。原題はMirroring People: The New Science of How We Connect with Others. 興味もてそうかな?

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63007

三葛館一般 431.11||GR

医学部 教養・医学教育大講座 福島和明先生
「スイ(H)・ヘー(He)・リー(Li)・ベ(Be)・ボ(B)・ク(C)・ノ(N, O)・フ(F)・ネ(Ne)…」そんな風に元素の周期表を覚えていた人は、一度この本を手にとって見てください。
著者のセオドア・グレイ氏は、化学好きが高じてテーブル型の木製周期表を作成したことにより、2002年のイグ・ノーベル賞(「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる国際的な賞)を受賞した筋金入りの化学オタクです。ページをめくると化学の世界に引き込まれてしまうこと請け合いです。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=58644

三葛館闘病記コーナーWith T||493.46||大腸癌

医学部 教養・医学教育大講座 山崎尚先生
戸塚洋二氏はノーベル物理学賞の受賞が間違いないとされていた物理学者。2008年8月に逝去された。この本は、戸塚氏のブログに記された最後の11ヶ月の闘病記録と死の床で記された著者の科学論をまとめたもの。進行ガンにより余命宣告をされた人間がここまで冷静に自らの病状を分析できる姿勢に驚嘆する。医学部生も看護学部生もこのような患者と堂々と対峙できる医療従事者になれるよう勉学に励んで欲しい。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=54479

三葛館新書 336.4||KA

医学部 教養・医学教育大講座 本郷正武先生
フリーライダー(ただ乗り)問題は、古くから社会科学領域で論じられてきたテーマです。人間関係や組織活動でやりがいを見いだせず、がんばろうとしている人たちの士気を下げてしまうフリーライダーはなぜ生まれるのか。また、自分がフリーライダーになってしまったり、被害を受けないようにするためにはどうすればよいのか。この本を通して、自分にとって組織の中ではたらく意味について考えてみて下さい。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=57829

三葛館一般 146.1||DO

保健看護学部 石村由利子先生
本書は40年余に亘り、誤解されたり、批判されたりしながらも、長く読み継がれてきた代表的な日本人論の一つです。
著者は、「『甘え』の概念は本来普遍的なはずなのに、日本人にはことさら培養されている点にこそ日本人心性の特色がある」と述べ、義理人情、遠慮などの私たちの生活に馴染んだ人間関係や「甘え」の病理を説明しています。私も大学生の時に読み、日本人独特の「甘え」に基づく人間関係のありようを納得した本です。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=27697

三葛館新書 491.31||FU

保健看護学部 上松右二先生
私達の身体は、数十兆という多種・多様な細胞から構成されています。本書では、その細胞の中から代表的な細胞を、機能・形態面から紹介しています。
最新の情報が、愉快に紹介されていて、1年生から学びをスタートする『身体の構造と機能』を理解する上で役立つと思います。
私達の身体の神秘に逸早く触れてみてください。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=43358

三葛館一般 180||UM

保健看護学部 上松右二先生
先の国際日本文化研究センター所長・梅原猛氏の日本古来の仏教の観点からの、物事の考え方、人としての生き方について中学生を対象に授業した内容が紹介されています。これから、医療の学びをスタートする1年生にとって、人の生き方を考える上で役立つと思います。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63023

三葛館医学 493.94||EP

保健看護学部 内海みよ子先生
著者フレッド・エスプタイン氏は、ニューヨーク市のベス・イスラエル病院にある神経学・神経外科研究所の創始者で、画期的な外科技術と患者ケアの信念が数千人の子どもの命を救った小児脳神経外科医です。この医師が子どもたちとの出会いの中から、教えられたこと、感じたことなどを物語的に書いています。これから医療者を目指す方々に読んでいただき、「患者ケアの信念」に少しでも関心を持っていただけたらと思いこの本を推薦します。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=55933

三葛館一般 385||SO||3

保健看護学部 鹿村眞理子先生
本書は、日本人が伝統的に持ち続けてきた死生観について、事例を挙げてわかりやすく述べています。医学も看護学も、生まれてから死ぬまでの人の一生に関わる学問です。ですから、日本人が育んできた「いのち」に対する考え方や、老人の役割、そして看取りについて知ることはとても大切です。将来医療を担う学生の皆様に、これから迎える超高齢社会に対してどのように知恵を絞っていくべきか、手がかりを与えてくれると思います。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=58847

三葛館医学 490.4||KA||1

保健看護学部 志波充先生
(ちょっとネタが古いのですが)新入生の皆さんが、これからの進み行きのなかで何を生きがいとしたら良いかと考えたときに、色んな人の色んな生きがいについて書かれていて、ためになる本だと思いま~す。著者は美智子皇后が心労から体調をくずされた時カウンセリングを担当された人です。

保健看護学部 水主千鶴子先生
著者は、学生時代に多摩全生園を訪れて、ハンセン病に苦しむ人びとの存在を知った。そして医師となることを決意し、生涯にわたり精神科医としてハンセン病の人びとを支え続けた。生きる目的や意味、価値を考え始めたあなたにぜひ読んで欲しい書物である。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=28551

三葛館医学 494.5||AK

保健看護学部 鈴木幸子先生
著者は、がんの患者さんのために働く精神科医です。がんと心の関係を扱う学問領域をサイコオンコロジーといいます。サイコオンコロジーはがんを患われた方の人としての希望を支える学問であるべきという、著者の思いが込められています。本書は、がんと心の関係に興味を持つ方の参考となる1冊です。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63027

三葛館一般 377.15||YA

保健看護学部 森岡郁晴先生
本書は「授業ノートのとり方」「プレゼンの方法」「レポートの書き方」といった、「大学で学ぶために必要なスキル」が一冊にまとめられています。
本書タイトルの元となった、米沢藩(現在の山形県)の第9代藩主上杉鷹山の言葉「成せは成る 成さねは成らぬ何事も 成らぬは人の成さぬなりけり」をみなさんに、本書ともども贈りたいと思います。
みなさんの大学での学びが、実り多きものとなりますように。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63003

三葛館一般 914.6||OE

保健看護学部 西村賀子先生
ご存じ、ノーベル文学賞を受賞したたった二人の日本人作家の一人、大江健三郎。彼の文体は難解なことで有名だ。しかし、柔らかい食材ばかり食べていると、顎がきちんと発達せず、歯並びが悪くなるように、読みやすいものばかり読むのは、どうなのだろう。大学生になったのだから、歯ごたえのあるものも読んで、刺激を受けてみよう。
本書には医療・看護に関する章がある。そこに収められているのは、「語る人、看護する人」、「病気と死についての深い知識の向こうにあるもの」、「暗闇を見えるものとする――精神医学の表現者の思い」の三篇。いずれも学会での講演なので、話し言葉だし、ユーモアもほどよく混じっているので、大江にしては読みやすい。
本書は、知識や技術の根底をなす、看護にとって最もたいせつなものについて考えさせてくれるだろう。本書をとおしてシモーヌ・ヴェーユを知り、人間についての思索を深めてほしい。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63028

三葛館新書 145.1||SH

保健看護学部 岩原昭彦先生
自分のことは自分が一番知っていると多くの人は思っています。しかし、人は自分で考えているほど、自分の心の動きを分かっていないのです。というのも、私たちの行動は、自分では意識化できない無自覚的な心の働きに大きく依存しているからです。
本書では、無味乾燥で画一化しがちな心理学の入門が、魅力ある切り口で再編成されています。心理学が周辺の諸分野といかに密接に関連しながら発展してきたのかが理解できると思います。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=38914

三葛館看護 N120||MA

保健看護学部 水田真由美先生
この本は保健看護を学ぶ人にとって、多くの示唆を与えてくれるものです。1987年に訳された本ですので、少し取っ付きにくいかもしれませんが、ずっと読まれて来たベストセラーでもあります。
序文は「一人の人格をケアするとは、最も深い意味で、その人が成長すること、自己実現を助けることである」という言葉で始まります。他者の成長をたすけるケアでありますが、「それにより自らも成長していく」という論で進んでいきます。


第22回展示図書「人をタスケルということ」
「ケア」についてさまざまな側面から、哲学的に説いています。
人は他者をケアし、人々の役に立つことによって、この世に自分の場を発見し、生きる意味を見出すことができると著者は主張しています。
将来、ケアすることを職業とするみなさんにじっくりと読んでほしい図書です。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=20129

三葛館看護 N110||SA

保健看護学部 宮嶋正子先生
入学のお祝いに図書を推薦します。今後の学びの基盤を形成する書としてお読みください。
看護師は経験を積み重ね、熟練の過程で実践的な知識を用いており、その実践的な知識を書き、そして語ることによって言語化し、患者にケアを提供していくことが必要であり、臨床の知として伝達を可能にすると述べています。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=48559

三葛館新書 490.1||NA

保健看護学部 宮嶋正子先生
臨床の知を医学的臨床と結びつけ、脳死と臓器移植・説明と同意という生命倫理の具体的な問題を考えた哲学的書です。

保健看護学部 辻あさみ先生
新入生の皆様 ご入学おめでとうございます。私が推薦する本は、中村雄二郎著「臨床の知とは何か」です。この本は単行本なので手に取りやすい本だと思いますが、中身はとても奥深いものがあります。しかし、これから医療人として患者さんに接する前には、是非とも一読してほしいと思い推薦しました。難しい内容もあるとは思いますが、その難しさを含めて大学時代に読んで頂きたいと思います。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=28384

三葛館医学 490.19||NA

保健看護学部 宮井信行先生
医師や看護師をはじめ、保健医療の専門職は、実践の場で生じた疑問や関心を追求・解明して新しい知識や技術を導き出し、より質の高い医療や看護に繋げていくことが求められます。そのために、大学では、保健看護に関する研究の基礎や実践方法について学びますが、本書は、研究を進める上で必要となる事柄を網羅的に、かつ分かりやすく解説しています。これからの勉強に役立つ一冊になると思います。

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三葛館一般 911.56||TA

保健看護学部 坂本由希子先生
谷川俊太郎さんの「生きる」という詩に読者がそれぞれの思いを詩にして付け加えていったものです。何年か前にテレビでも取り上げられて話題になりました。言葉にはたくさんの思いがこめられていますが、受け取る人によって、年齢や状況によって感じることは様々だと思います。多くの人と関わっていくことになる学生の皆様に様々な人たちの「生きる」について触れてみてほしいと思います。気楽に開くことのできる本ですので、ちょっと息抜きしたい時に手にとって見てください。

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三葛館一般 019||SE

保健看護学部 服部園美先生
この本のキャッチコピーは、未来は「予習できる!」である。あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するすべてのヒントは、すでにどこかの誰かが、本に書いてくれていることを知ってほしいと著者は訴えています。
入学生の皆さんが、この本に書かれているように20代で本の読み方を学び、30代、40代を予習できるなら素晴らしいことです。三葛館での在学中貸出冊数1位は648冊。図書館に通って記録を更新してみませんか?

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62928

三葛館新書 469||PO

助産学専攻科 飯田美代子先生
母性看護学、助産学を専門としていますので、胎児期の重要性はもちろんですが、ポルトマンは生後1年を「子宮外胎児」といい、人間の尊厳にかかわる重要な時期であると書いています。
生後1年の育児について示唆に富んだ本です。

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三葛館一般 104||WA

助産学専攻科 瀧川由美子先生
様々な「ひと」との出会いの中、ケアする側の様々な話を「聴く」ことの意味を示してくれているように思う臨床哲学の必読書。
本書には阪神大震災(1997)の避難所でのエピソードも引用されている。昨年度、東日本大震災に遭遇した日本。傷ついた人々をケアすること、今こそ「聴く」ことの重要性を認識するべき時期はないかもしれない。なかなか表出できない苦しみの言葉を励ますのではない、じっと待ってその言葉をそばにいて受け止めることの大切さが書かれている。
大学生となって新しい社会への一歩を踏み出したあなたにも大切な指針になることでしょう。

和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=33700

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