和歌山県立医科大学図書館三葛館の本棚

三葛一般 289.1||TA

日本民俗学を語る上で、柳田國男を避けることはできません。その柳田をして「自分がおよばない」と言わしめたのが熊楠です。本書は、この民俗学における二人の巨人を、息子・娘の視点から家庭人としての姿を語ったインタビューをまとめたものです。また、インタビューを行った著者は、そこから二人の共鳴点、そして方向の違いを語っており、熊楠について違った切り口から知ることができるかと思います。
                            (ぶどう)

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三葛館一般 289.1||TA

様々な側面を持つ熊楠について、本書では熊楠の歴史的環境から、熊楠がどのように「エコロジー」の思想に至ったのか、また熊楠の「エコロジー」とはどういったものか、に焦点をあてたものとなっています。熊楠について「エコロジー」という視点に絞った内容ですが、和歌山市立博物館の元学芸員でもあり、熊楠に関する展示や、また13年に渡る熊楠邸の資料調査に携わった著者が、それら一次資料から論述した本書はたっぷりとした読み応えとなっています。
2017年5月21日(日)には、熊楠ゆかりの蔵元「世界一統」で、著者 武内善信氏を交えた談話イベントが開催されます。
                              (ぶどう)

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三葛館一般 289.1||II

本書は熊楠の生涯を年代記風に書いた評伝であり、日常的な流れを主とした内容は読み物としても十分に面白い作品です。また、巻末には参考文献の他、年表や事項・人名索引も付随し熊楠の人物研究にも利用できるかと思います。本書の副題「梟のごとく黙坐しおる」は孫文への心情を語った言葉であり、少し強固な印象を受けます。しかし熊楠の臨終の夢うつつの言葉は、自然を愛した言葉のようであり、本書の日常的な内容と相まって"てんぎゃん"熊楠の印象が少し変わった気がします。
                              (ぶどう)

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三葛館一般 289.1||NA

本書は、今回の展示でも紹介している「闘う南方熊楠 :「エコロジー」の先駆者」武内善信著[三葛館一般 289.1||TA]にて、【熊楠論】の代表と言われるものです。熊楠の伝記や、熊楠の研究に焦点をあてたものでなく、熊楠が深く体験したことから、熊楠の「思想」を紐解くものとなっています。なかなかに難解な内容ではありますが、伝記や業績から熊楠について知った後、その思想のマンダラに踏み込んでみるのはいかがでしょう?
                              (ぶどう)

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三葛館一般 380.4||MI

本書は南方熊楠が雑誌『ネイチャー』に投稿をし、掲載された63篇の論文を紹介しています。一見難しそうにも思えますが、そのタイトルは“さまよえるユダヤ人”や“幽霊に関する論理的矛盾”や指紋について書かれた“拇印考”など、タイトルだけでも興味をひきつけられる論文がたくさんあります。読んでみると目に見えるものから目に見えない伝説や俗信まで、彼の興味の幅の広さにも驚かされます。わかりやすい翻訳で、解説もついていますので、ぜひ読んでいただいて彼の思考の一端に触れていただければと思います!
                              (うめ)

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三葛館一般 380.4||MI

本書は南方熊楠が雑誌『ネイチャー』の次に論考を送り続けたのが、この『ノーツアンドクエリーズ』という雑誌になります。こちらの雑誌は【情報提供-情報に対する問い合わせ-問い合わせに対する返答】という形が取られています。熊楠自身が問い合わせをしていたり、回答をしていたりしますが、読んでみると彼自身の知識の幅がとても広いので1つ1つの論考が面白く、そして訳されている日本語も非常に読みやすいです。民俗学・歴史学・世界の説話について書かれている分厚い本ですが、この1冊にはたくさんの「へぇ~!」が詰まっています!
                              (うめ)

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三葛館一般 913.6||TO

19世紀末のロンドンで起こる6つの怪事件。それらを見事に解決するは、鹿内帽にパイプをくわえた、かの名探偵ではなく、英国人相手にも紀州言葉で悪態をつく「クマグス」である。本書はロンドン留学中の熊楠をモデルに、クマグスの豪胆奇抜な行動と、その博学さで以って快刀乱麻を断つ、痛快なエンターティメント作品です。孫文にチョボ六に、と熊楠ゆかりの実在の人物(猫)も多く登場する本作、さてさて物語の虚実はいかに!?
                              (ぶどう)

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三葛館一般 289.1||MI

水木しげる先生によって描かれた、破天荒でちょっと奇抜なキャラクターの粘菌研究の第一人者・南方熊楠の自伝です。
漫画ですが、絵と情報がみっちりと詰め込まれていて非常に読み応えがあり、ページをめくるごとに熊楠の人間離れした博識ぶりや奇行の数々が描かれていて、度肝を抜かれたり畏敬の念を感じながら圧倒されつつ読み進みます。
一風変わったキャラクターだけれど、骨太で人間的にも大きな魅力を持つ南方熊楠をより深く知るためにぴったりの一冊。また、本書には熊楠の飼い猫の"猫楠"をはじめ、たくさんの猫が登場し、愛らしく描かれているので、猫好きな人にもたまらない一冊です。
                              (かき)

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三葛館一般 289.1||KO

和歌山市出身の小説家・神坂次郎氏による“知の巨人”南方熊楠の伝記です。
莫大な量の論文・随筆・書簡や日記を辿りつつ、中国での革命の父・孫文と無二の親友となったことや昭和天皇への粘菌学の御進講など、熊楠の凄味や奇矯さ、学問への真摯さが誇張なく描かれていて、強く感銘を受けながら読み進みます。
偉人として広く知られ、生存中からすでに伝説の人物であった熊楠ですが、弟との軋轢や精神疾患を患った息子への葛藤など、波乱に満ちた生涯も克明に描かれていて、熊楠の悲しみや切なさを鮮明に感じます。
非常に読み応えがあり興味を引く内容となっているので、熊楠の生涯に触れる最初の一冊としてとてもおすすめの一冊です。
                              (かき)

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三葛館一般 289.1||MA

本書は、南方熊楠について長年研究をされてきた方の著書になります。
南方熊楠といえば、一風変わったイメージが世間ではあるかとは思いますが、本書ではそういうものを一切廃し、彼の論文や抜書・書き込み、私信・日記などを分析、検証しています。また熊楠が海外で辿ってきた道のりや人柄も、彼の学問的な世界観を作り上げることに寄与してきたことが、本書では紹介されています。
多様性があり、そして多様なものをまとめて独自の世界を創りあげることができる。南方熊楠という人物と、彼の思考を学術的に知ることが出来る、貴重な1冊です。
                              (うめ)

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三葛館一般 402.9|GO

本のタイトルにもなっている「神島」という島は、現在の和歌山県田辺市、田辺湾にあります。島全体が古くから信仰の対象となっていたそうです。南方熊楠も神島の森林伐採には反対をし、保護運動に取り組みました。熊楠の闘いの後、台風や糞害といったものを経て、神島の木々がどのように変貌していったのか?専門家の視点からわかりやすく書かれています。神島における環境問題は、自然界全体の問題とも言えるのではないでしょうか。
                              (うめ)

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三葛館一般 289.3||AK

熊楠のロンドン滞在を語る上で、ロンドン大学事務総長であり日本学者であるディキンズとの交流についてを外す事はできません。大喧嘩後の、国際的地位や年齢差(熊楠28歳・ディキンズ57歳)を越えた終生の友情は、多くの伝記でも書かれているかと思います。本書はそのディキンズの日本学者としての業績を紹介するものです。晩年、ディキンズは日本研究からギリシャ劇へと回帰する手紙を残しています。しかしながら、本書ではディキンズの日本への情熱を大いに感じることができます。そんなディキンズだからこそ、熊楠と長きに渡る友情を育んだのでしょう。二人の交流や、二人が英訳した「方丈記」について他訳との考察などもあり、本書では伝記とは違った側面から熊楠を知ることができるかと思います。
                              (ぶどう)

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三葛館新書 289.1||KA

南方熊楠とはどのような人物だったのか。熊楠の生涯を大きく6つに区分し、神童と呼ばれた幼少期からアメリカ、ロンドンを経て帰国後の田辺市での日々までを振り返ります。著者は各時代のエピソードを通じて虚実とりまぜて語られる熊楠の実像に近づき、多才な業績の裏にある熊楠の実像に迫ります。
                              (ゆず)

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三葛館一般 289.1||HA

南方熊楠の知の生成過程を「進化論」「政治」「性」の三つの観点からひも解いています。著者は1992年から長期にわたり南方熊楠邸(和歌山県田辺市)の調査に従事しました。本書はこの調査によって発見された資料に基づいて書かれたもので、南方熊楠評に新たな視点をもたせています。
                              (ゆず)

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三葛館一般 289.1||NA

本書は『南方熊楠アルバム』と銘打っているだけあって、ページをめくるとまるで博物館の展示会の図録のような内容で、豊富な写真を見て楽しみながら彼の生涯や彼の家族、彼にゆかりのある数多くの人物、彼がかつて研究した内容などを鮮明に振り返ることが出来ます。
珍しい苔やきのこなどを記した菌譜の写真をはじめ、熊楠の世界に引き込まれながら興味をそそられる写真が満載で、"歴史は苦手"という人でも飽きずに最後まで楽しむことができる一冊です。
                              (かき)

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三葛館一般 289.1||MI

本書は南方熊楠の長女、南方文枝さんが語る回想と、南方熊楠が力を入れていた神社合祀令反対運動の資料について、紹介と解説が載せられています。神社合祀令は明治39年に出され、1町村1社にまとまとめることを軸に多くの神社が滅却されました。熊野古道の王子社も多くが合祀される結果となりました。その合祀令に自然保護や風俗・精神の観点から猛然と反対をしたのが南方熊楠になります。本書を読むと、彼の活動が現在の和歌山県の自然環境を守ってきたことや、彼の神社合祀令への反対という熱意がとても伝わってきます。また最初の回想録では彼の破天荒かつ無邪気な性格が家族の視点から語られており、南方熊楠の人となりがよくわかってとても面白いです。
                              (うめ)

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三葛館一般 380.8||MI||1

民俗学研究上の主著とされる『十二支考』のうち、虎から羊までの6篇が収録されています。熊楠は1914(大正3)年の寅年から1923(大正12)年の亥年にかけて雑誌「太陽」の新年号に毎年、その年の干支である動物の論考を連載していました。それを収録したのが本書で、印象的な挿図も初出雑誌から復原されたものです。
                              (ゆず)

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三葛館医学 493.15||YA

南方熊楠が長年にわたり研究したもののひとつである「きのこ」。
本書は"きのこ中毒"というタイトルですが、中毒を引き起こすきのこだけでなく、食べられるきのこなども写真とともに多く紹介し、きのこについての説明から始まり、きのこ中毒の疫学、きのこ中毒のあらゆる症状や診断方法、実際に行われた治療や処置についてなど、きのこ中毒の臨床について理解を深めることができます。
また、"きのこの図鑑"のようにカラー写真と特徴とともに数多くのきのこが紹介されているので、きのこについて知るためやきのこ採集を行う際などにもぜひ参考にしてみてほしいですし、きのこの神秘的で愛らしい姿を見ると、熊楠がなぜきのこなどの粘菌に魅力を感じ、研究を続けたのかが少し分かる気がします。
                              (かき)

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三葛館新書 657.82||KO

美味しいきのこの代表格である松茸やなめこ、よくイラストのモデルになっている見た目も美しいベニテングタケなどのよく知られているきのこから、直径30cm以上にもなるオニフスベや"幻の珍味"といわれるキヌガサタケなどの珍しいものまで、100種類以上のきのこが、生える場所に分けられて紹介されています。
著者が今まで経験したきのこ探しについての苦労やきのこの食味についてだけでなく、貴重な毒性の症例なども交えつつエッセイ風に書かれており、文章もとても読みやすく、楽しみながら読み進みます。
きのこの知識を深めるための読み物としてもおすすめで、熊楠がもし生きていれば嬉々として読み耽りそうな一冊ですし、山林や公園などでの散策のお供などにもぜひ活用していただきたいです。
                              (かき)

和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=88635

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