風に舞いあがるビニールシート

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年5月31日発売)
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本棚登録 : 2979
感想 : 575
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どの作品も「譲れないもの」を描いている短編集。1つ読むたびに「私は?」と自問自答してしまいました。価値観はそれぞれ違う。誰かの言う幸せが自分に当てはまる訳じゃない。そうとは分かっていても焦ったり不安になったり。そのリアルな思いも含めて見事にそれぞれが「自分だけの価値観」を構築し、貫いていく過程に何度も目頭が熱くなりました。表題にもなっている「風に舞い上がるビニールシート」が本当に秀逸。そのビニールシートを抑える手が足りない…。その光景がありありと浮かんで頭から離れません。その他も全てが素晴らしい作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 単行本
感想投稿日 : 2015年2月23日
読了日 : 2015年2月23日
本棚登録日 : 2015年2月23日

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