平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 全30巻)

著者 :
  • 河出書房新社 (2016年12月8日発売)
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本棚登録 : 814
感想 : 45
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余りにも有名な物語。でもその内容は断片的かつ曖昧にしか知らない。知っている所もひどく曖昧。琵琶の撥にあてられて読み進められそうで、やっぱり難しくて。文体がいつのまにか変化しているのにも気付かないほどの時間をかけて読了。清盛の悪行は分かったけれどここまで書かれると「ほんと?」と逆に思ってしまう。祇王、巴、静、徳子、千手、横笛。女はいつも悲しい。この頃はまだ思いのつよさで命が絶てた時代。人外のものも生きた時代。おごれるものは久しからず、それた源氏とて同じ。雅も織り交ぜ西に落ちる平家のその様々な悲しい物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 単行本
感想投稿日 : 2017年2月22日
読了日 : 2017年2月22日
本棚登録日 : 2017年2月22日

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