15.oct.29
旅先で出会った人々に、自分たちができる範囲でできることをする「ソーシャルトラベル」という旅をした夫婦の軌跡。
自分も著者のように、社会貢献というものには高いハードルを感じていた。今まで募金(それも大した金額ではない)くらいしかしたことがなかったし、遠くの国の人に何か施しを行うというよりは自分の生活で精一杯だし…という半分言い訳のような考え方をしていた。
この夫婦は旅先で出会った課題に対して、自分たちの持っている資金や能力・キャパの範囲内でヒアリングを行い、足を動かして様々な地で取り組みを行っていた。
「これだけお金があれば新しい校舎が建てられる」と寄付をストレートに求められても、お金をそのままあげる抵抗感と、モノを納めるというのは自分たちの自己満足なんじゃ…?というジレンマは誰でも陥るものだろうと思う。
「皆が少しずつ気軽に人助けできる社会になったらいいよね」という言葉。すごく共感した。
「selfish compassion」の精神を私も持ちたい。
今は東北復興新聞の編集をしているそうだけど、他にも本あるのかな、読んでみたい。
この地でできたこと、できなかったこと、反省というのをストレートに描いてるところに共感したけど、ひとつだけ!
project1のブッダガヤで夫婦が現実のジレンマに直面して二人で大泣きしてる、という文章の挿絵(?)にバッチリ撮影した奥さんの写真がどーんと入ってるとこに冷めた!なんでここだけドラマチックに演出してんの?二人とも号泣したという割には冷静にキレイな写真撮ってんの?カメラマン付いてきてないよね?となってしまった。。
そこだけ残念だったので星4つ。
- 感想投稿日 : 2015年10月30日
- 読了日 : 2015年10月29日
- 本棚登録日 : 2015年10月29日
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