フランス人ママ記者、東京で子育てする

  • 大和書房 (2015年7月26日発売)
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本棚登録 : 171
感想 : 18
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雑誌「ふらんす」の連載でおなじみカリンさん。こちらはタイトル通り「子育て」をメインにした、もう少し軽めの内容です。ベビーフードやオムツ替えゾーンなど、日仏を比較して楽しく解説されていて、ちょうどその年齢のお子さんがいる人には興味深い内容だと思います。

カリンさんのお子さんが小学生になった頃、第2弾が出版されたら読んでみたいな〜。パリの幼稚園・小学校をちょびっとだけ親として経験した感じでは、そこそこ好印象でしたが、さて、カリンさんの判定や如何に!

もちろん、べったり子育て話ばかりではなく、ジャーナリストとしての鋭い発言もあります。「企業活動に参加する女性の数が低ければ低いほど、一家庭あたりの給料は下がり、消費活動は抑えられ、経済活動自体が萎縮してしまう。要は、構造自体が悪循環に陥っているのだが、日本政府は過去20年間の演説や公約の内容とは裏腹に、ひとつも実績を上げてこなかった。(p151)」とか。イタタタ……。

カリンさんが引用している言葉、「赤ちゃんこそが、お母さんを作ります」には、今さらながら「そうか!」と思いました。「育児は育自」というのは何か抵抗があったんですよね。「育児は育母」なら、納得。良い母になるか、毒母になるかは分からないけど、とにかく「母」にはなるわけです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読み終わった本いろいろ
感想投稿日 : 2017年5月19日
読了日 : 2017年5月19日
本棚登録日 : 2017年5月19日

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