主人公の静かな語りによって少しずつ物語が明らかにされていくのですが、その惹き込み方がとても巧みで、書評どおりの「a page turner」でした。寄宿舎での集団生活を描写した部分が長いけれど魅力的で、後のパートに非常にうまく繋がっていると、読後に改めて感じました。読み終わってから2日ほどたって、この小説を読みながら想像していた風景が突然頭に浮かび、幸せな読書体験だったなあ、としみじみ思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外フィクション
- 感想投稿日 : 2016年2月15日
- 読了日 : 2016年2月12日
- 本棚登録日 : 2012年5月5日
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