ツバメの谷(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

  • 岩波書店 (2011年3月17日発売)
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感想 : 9
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一度単行本で読んだので再読になります。

前回の感想はこちら↓

http://d.hatena.ne.jp/lovelyplace923/20100809


前巻から1年後の夏。

ツバメ号が座礁してしまっただけでも大変なのに同盟者であるブラケット姉妹が大おばさんの監視からなかなか逃れられない問題も発生・・・

でも、ティティとロジャがツバメの谷を発見して新たな冒険が楽しめたのはよかったです。


一番ドキドキしたのはティティとロジャの冒険。

霧に巻かれてしまったうえ、ロジャが怪我をして動けなくなるところや、気持ちを奮い立たせてティティが助けを求めに単独行動をすると決めた場面は特に印象に残りました。


後半、皆でカンチェンジュンガに登る場面も大好きです。

そして思いがけず宝物を見つけるところも。


ツバメ号が修理され、大おばさんが帰ってくれて(笑)行った最後のレースがなんとも爽快でした。

ツバメの谷での冒険も素晴しいものだったけれどやっぱり湖がいいんでしょうね。


文庫の楽しみは訳者あとがきと解説。

どちらもよかったのですが高柳佐知子さんの解説が印象に残りました。

高柳さんと同じく私も大人になってからこのシリーズと出会いました。

子どもの頃からの読者に比べるとかなり遅れをとっているので残念に思っていましたが、


>子どもの頃にたくさん遊んだ思い出があったから、大人になって読んでもランサムの物語に夢中になったのだと思います。


というのはそんな気持ちを明るくふっ切ってくれるようで共感できました。


これからの続巻は未読。

より一層楽しんでいきたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: YA(小学校高学年~大人)
感想投稿日 : 2013年7月30日
読了日 : 2013年7月30日
本棚登録日 : 2013年7月30日

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