食べごしらえおままごと (中公文庫 い 116-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年9月21日発売)
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本棚登録 : 411
感想 : 31
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読み進めるうちに、映画「阿賀に生きる」の映像が頭に浮かんできた。作者の名前を見て、あの「水俣」の、とつい思ってしまったが、「阿賀に生きる」に描かれた阿賀野川流域と同様、水俣にも豊かな自然と風土、四季折々を慈しみ、節目節目を大切にする人々の生活があったのだ。この本ではそういう暮らしが「食べごしらえ」を通じていきいきと描かれている。それは公害病という災厄に見舞われても、その災厄と様々な形で付き合わざるを得ないということも日常に取り込みながら、続いてきたのだろうと思う・・・阿賀野川流域がそうだったように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 食べる
感想投稿日 : 2013年11月11日
読了日 : 2013年11月11日
本棚登録日 : 2013年10月14日

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