TVでは絶賛、というか本の評価をする人が褒めていたので面白いのかな?と思いつつ、文庫を待って読んでみたのですが。
「面白いか?」と問いだたしたくなるのがこの本でした。
短編なので、面白いと思うものや、ちょっと心に引っかかるものもありましたが、表題作などは(あとがきにもある通り)TVで見る作者の影が見え隠れし、他にもちらほら。
多分、これ、書いた人が「太田光」じゃなければこんなに有名になってませんよね?
とはいえ、「タイムカプセル」「魔女」「冬の人形」「奇跡の雪」等は結構好きでした。……残酷ですが、日本映画、或いは近現代文学でありそうな感じで。というか作者の中では「戦争」がキーワード、なんでしょうかね。
元の題材となる「小説」は見えた気がしましたし、作者さんが本好きなのも解る気がしました。が、これが直木賞や芥川、本屋大賞等獲らなくて本当に良かった、と思うのも事実です。
ちょっと読んでいて「やるせない」気持ちになる話を書いて頂ければ嬉しな、と読者目線で思います。
面白いもの「も」ある、というのが読後の感想です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2013年5月25日
- 読了日 : 2013年5月22日
- 本棚登録日 : 2013年5月23日
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