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イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)についての夜さんのレビュー


eyes&brain Ⅱ»

主に小説、絵本、ノンフィクション。 たまに詩集、エッセイ。 透明感のある文章のものが好きです。

レビュー by さん

恋愛   読み終わった  読了日 : 2006年06月16日  3  登録日: 2011年01月19日

「沖で待つ」で第134回芥川賞を受賞した著者のデビュー作。
んーーー……こんなに感想を言い難い作品も珍しい。面白い・面白くないは別にして、何とも表現し難い。読んでみて初めて解るタイプの小説だと思う。

とても読みやすくてさらっとしているけれど、実は哲学的な要素が強いように感じた。何気ない台詞や言葉が、ものすごく深かったりします。
登場人物が個性的で、印象に残る。ひとりの女性(主人公)を中心に、何人かの男性が出てくるのだけど、全て恋愛には通じない。だけど何もないわけじゃない。その関係性を描くのが絶妙で、だけど「こういう関係ってあるよね」と思わせる。

解説(絲山さんの大ファンの書店員による)によると、絲山作品は、『絲山・A』と『絲山・B』に大別されるそうで。Aが「沖で待つ」のような作品なら(私は未読ですが)、この「イッツ・オンリー・トーク」はBなのだそう。
だから絲山さんを知るためには、『絲山・A』を読んでみる必要があるのかも知れない。

併録されている「第七障害」はまた、「イッツ~」とは全然違う感じだし(そこまで奇をてらっていない)、この一冊だけでは語れないのかもしれない。
けれど何となく思うのは、好き嫌いはけっこう分かれそうだなぁってことです。映画化してるみたいだけど、どんな風になってるんだろう。。 レビュー登録日 : 2011年01月19日


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