はるかかけら

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年5月24日発売)
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本棚登録 : 64
感想 : 6
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今、旬のクリエイティブディレクター/CMプランナー/コピーライター高崎卓馬さんの小説デビュー作と聞けば、読みたくなるものだけど、もっと大きな話題になってもいいような・・・。
4つのものがたりから成り、背景も全く異なるのに、それぞれ不思議な石「ブルーガーネット」がモチーフとして、だけど目立たず使われている。
「ホノカアボーイ」やオランジーナのイメージから、いまどきのCMの世界、ケータイ小説なのかな?と先入観を持ったが、とんでもなくどれも、しっかり”小説。
表題作「はるかかけら」、「僕の雨は君に降る」、「グレープフルーツムーン」、「闇の桃」・・・、それぞれが、違う世界で驚く。
戦争のない時代に生まれてよかったと思える「はるかかけら」がよかったな〜。
装丁も素敵。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年7月31日
読了日 : 2012年7月10日
本棚登録日 : 2012年7月31日

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