江戸奥女中物語 (講談社現代新書 1565)

著者 :
  • 講談社 (2001年8月1日発売)
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感想 : 4
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奥奉公は、花嫁修業か女の一生の職業か。出世のゴールは、御部屋様か老女か。面接と歌舞音曲、城の日常、暇後の人生。資料を通し、知られざる実像を描く。(2001年刊)
・プロローグ
・第一章 奉公に上がる
・第二章 奥女中の仕事と生活
・第三章 奥女中のいる空間
・第四章 奥女中の出世
・第五章 退職後の人生
・エピローグ
・あとがき
・主要参考文献及び史料

幕府の大奥と、諸藩の大奥の事例を元に、奥奉公について論じている。あとがきにもあるとおり、十分な考察がされている訳ではないが、奉公人供給源としての多摩地方との関わりや、コネの問題など興味深いものがある。花嫁修業のつもりが、奉公が楽しくなり、行き遅れてしまう事なども、現代を彷彿とさせる事象である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史(江戸)
感想投稿日 : 2015年5月19日
読了日 : 2015年5月6日
本棚登録日 : 2014年1月26日

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