奥奉公は、花嫁修業か女の一生の職業か。出世のゴールは、御部屋様か老女か。面接と歌舞音曲、城の日常、暇後の人生。資料を通し、知られざる実像を描く。(2001年刊)
・プロローグ
・第一章 奉公に上がる
・第二章 奥女中の仕事と生活
・第三章 奥女中のいる空間
・第四章 奥女中の出世
・第五章 退職後の人生
・エピローグ
・あとがき
・主要参考文献及び史料
幕府の大奥と、諸藩の大奥の事例を元に、奥奉公について論じている。あとがきにもあるとおり、十分な考察がされている訳ではないが、奉公人供給源としての多摩地方との関わりや、コネの問題など興味深いものがある。花嫁修業のつもりが、奉公が楽しくなり、行き遅れてしまう事なども、現代を彷彿とさせる事象である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史(江戸)
- 感想投稿日 : 2015年5月19日
- 読了日 : 2015年5月6日
- 本棚登録日 : 2014年1月26日
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