きびだんご侍 (新潮文庫 に 2-27)

著者 :
  • 新潮社 (1988年9月1日発売)
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バラエティーに富んだ七編を収める時代小説短編集。
 豪雪に敗けた柴田勝家
 佐々成政の北アルプス越え
 黍団子侍
 凶年の梟雄
 明智光秀の母
 妖尼
 最後の叛乱 
昭和63年の刊。

 久しぶりに面白い時代小説を読んだ。昔の小説なので
現時点から見れば古びてしまった通説も使われているが、
割り切って読めるので気にならない。
 柴田勝家、佐々成政、凶年の梟雄(毛利元就と陶晴賢)
では、気候がスパイスとして使われており、新田次郎ら
しさがあって面白い。
 表題作の黍団子侍は、川中島の戦いを舞台に小山田信茂
の同心の寄子が主人公。実際の合戦はこうだったのかもと
思わせる説得力がありおススメである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史(戦国)
感想投稿日 : 2013年1月5日
読了日 : 2013年1月5日
本棚登録日 : 2013年1月5日

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