信州観光パノラマ絵図 鳥瞰図でたどる大正~昭和初期の鉄道・山岳・温泉

制作 : 信濃毎日新聞社出版部 
  • 信濃毎日新聞社 (2013年3月23日発売)
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副題は、鳥瞰図でたどる大正~昭和初期の鉄道・山岳・温泉
夢にもこゆる汽車の道に乗って「観光の時代」到来した信州へ
失われたもの、形を変えたもの、変わらないもの・・・
大正期~昭和初期の鉄道と観光をひもとく
迫力の鳥瞰図・絵図42点眺めて楽しめる保存版

カラー図版や当時の白黒写真が多数収録されている。カラーの鳥瞰図は楽しい。起伏に富んだ信州の地形は画面を立体的なものとする。この内容で税抜き1700円はお得である。
鳥瞰図は、戦前観光PRを目的として各地で盛んに描かれたものの、軍部の規制により衰退して行く。
インターネットも無い時代、当時の人びとは鳥瞰図のパンフレットを観ながら信州の観光地に思いを馳せていたに違いない。
鳥瞰図は独特のデフォルメがされており、観光PR上の脚色もあるが、時代の変遷を知る事が出来る。
本書を読んで、白馬と長野を結ぶ鉄道計画を知り、草津と軽井沢を結ぶ鉄道があった事を知る。松本には浅間温泉に通じる路面電車があった。
難を言えば、木曽及び南信が少ない事か。
2011年に企画展を実施した長野県立歴史館が協力している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史(戦前)
感想投稿日 : 2013年4月10日
読了日 : 2013年4月10日
本棚登録日 : 2013年3月25日

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