文楽の人形遣い(きっとそのうち人間国宝になるはず…と私は思っています)の桐竹勘十郎さんの本です。つい先日出たばかり。ホヤホヤです。
文楽一筋の人生を送って来られた勘十郎さんの、文楽の世界に入ったきっかけ、修行時代のあれこれ、文楽にかける思い、人形への思い、そして様々な挑戦、などが、
インタビューが基になっているようなエッセイ風の文章で綴られています。
内容はひたすら文楽のことなのに、とても読みやすくて、私たちにも身近に感じられるようなことが散りばめられているように思いました。
ちなみに…勘十郎さんは、お祖父さんの代から3代続いての人形遣い。
息子さんも、そろそろ主遣いで登場することが出てきた、まさに文楽一家です。(勘十郎さんのお姉さんは、関西のドラマや舞台でよく見かける「三林京子さん」)
歌舞伎と違って、文楽の世界は、「世襲制」ではなく、「師匠」を「弟子」が継ぐことになっており、お父さん(先代の勘十郎さん)に弟子入りしていなかった勘十郎さんが名跡を継いでいるのは、異例(勘十郎さんのお師匠さんのこだわり)だったそうです。
文楽をちょくちょく見に行き、勘十郎さんが遣う人形の
姿が大好きな私には(勘十郎さんが遣う女性たちはものすごく女子力高いんです…)ちょっとした裏話も入っていて、その意味でも面白く読んだ本でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年3月14日
- 読了日 : 2017年1月18日
- 本棚登録日 : 2017年3月14日
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