私がミュージカルの中で秀逸だと思うのが、この、「RENT」です。日本人版、米国人版の舞台、映画など何度も見ました。
1980~1990年代、HIVが社会的な課題になっていた時代のNYウェストエンドの若者たちを描いたものです。
今の20~30歳代の方たちには、HIVは厄介ではあるものの、「死」に直結する病気ではないという印象のものかもしれませんが、HIV=死というところからスタートした世代の私には、登場人物たちの切なさが痛いほど伝わってきて、こんな切ないテーマのミュージカルなのに、こんなにエネルギーに満ちているなんて、と衝撃を受けた記憶があります。まさに、生命への賛歌。一日一日を大切に生きていこう、そんなシンプルなメッセージが、素晴らしい音楽を通して心に沁みてきます。
おそらく現在はブロードウェイでの上演はなくなっていると思うのですが、いつか、米国本場で見てみたいと思うミュージカルの一つです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年3月14日
- 読了日 : 2017年3月14日
- 本棚登録日 : 2017年3月14日
みんなの感想をみる