レビュー by まさえさん
この人、すごいよー。
ここまでマニアックな分野に人生を投じて、自分なりの結論?信念?発見?何て言うか、誰も思いもしないような真実を提唱するって、本当にすごいことだと思う!
文字に興味があるかどうか別にして、
この人の生き方はとってもimpressiveだから、それを感じるために読んだら良いと思う!
ひとつの事にとことんこだわって、例えそれが周囲に受け入れられなくても、批判を受けたとしても貫き通す、みたいな、そういう生き方にすごい憧れる!
思えば、私は小学生の時からその手の人々に憧れてきたかも。
葡萄の品種改良をひたすらやった、あんまり有名じゃない人の伝記にすごーく心躍った記憶があるよー。
いーなぁ、そういうの。
いーなぁぁぁ。
飛躍するけど、
自分がすごーく好きなこととか大事に思ってることって、
否定されたり笑われたりするのが怖いから誰彼構わずオープンにしないよね。
そうやって、何年も声に出さずにいると、だんだん自分の心に蓋がされちゃう。
根本的なことが無自覚で、日々の生活は枝葉末節の中に埋もれていく。
それって。
それってつまんない。
この本は、そんなことを思い出させ、考えさせてくれました。
ここから引用↓
「『やっぱり表意文字って世界の模型なんですよ。漢字文化圏のわれわれの世界観はここから出発するべきだよね』(中略)アートは本来は遊牧的なものであって、一方、文字は定住的なものだから、これからはこの二つを加味した定住遊牧的な“文字付きの芸術思想”がアーティストにも必要になるだろう」(12頁)
「そのころ、人びとはなお自由に神と交通することができた。そして神との間を媒介するものとして、ことばのもつ呪能が信じられていたのである。ことだまの信仰はそういう時代に生まれた」(133頁)
「遊ぶものは神である。神のみが、遊ぶことができた(中略)遊とは動くことである。常には動かざるものが動くときに、はじめて遊は意味的な行為となる。動かざるものは神である。神隠るというように、神は常には隠れたるものである。それは尋ねることによって、はじめて所在の知られるものであった」(193頁・白川の言葉)
レビュー登録日 : 2009年07月20日
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