【公開中映画の感想】
消化不良、感想が上手く言えない。
生まれて初めての経験。
理由がわからないのに、泣いた。
でもひとつ確かなのは、戦争映画ではないんだということ。
このお話は、8/6と聞けば、日本人なら誰でも悲痛なその日を思い出してしまうそれに向かって進んでいくのに、それはあくまでもすずたちの生きた毎日のひとつでしかなかった。
時代は選べない。生まれてくる時代は。
戦争の時代に生まれたすずが、自分は自分の人生を選んで今ここにいるのだとわかるまでのお話だと思った。
受け入れることを選ぶことも、受け入れないことを選ぶこともできる。
本当は人生で起きることのほとんど全ては、自分で選ぶことができるものなのだ。
でも戦争は、あまりに理不尽で、選ぶことを与えてくれない。
繋いだ手が右か左か、それを選ばせてくれない。
突然死がやってくることを選ばせてくれない。
戦争が起きてしまったら、もうそれは一般市民には日常になってしまって選べるものではなくなってしまう。
でも戦争が起きていない今は、戦争を起こさないことを私たちは選べるのだ。
頭ではここまで考えたけど、私はどうして泣いたんだろう。
なんでそんなに心が揺り動いたんだろう。
まだ、全然、よくわからない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
監督名《カ》
- 感想投稿日 : 2016年12月18日
- 読了日 : 2016年12月12日
- 本棚登録日 : 2016年12月18日
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