宮崎駿ってほんとにすごいんじゃないかと、今さらながら気がついて、彼の書いた文章や、言葉や、考え方に触れてみたくなって手に取ってみた本。
これを読むと、宮崎駿がこの世界の動きや、人々の心の中をよくよく感じ取って作品を作っていることがよくわかる。
また、彼の作品がそのために存在しているということもよく分かる。
ジブリの作品が、宮崎駿の映画がなかったなら、日本は今よりもぐっと元気のない国だったんではないか、そう思えてくるほどだ。
「伝えたいこと」「哲学」「世界を観る視線」そんなものがしっかりと彼の中に根を下ろしているにも関わらず、その映画は誰がみても楽しめるエンタテイメントなのだ。
それが、本当にすごい。
私がこの本を読んで分かったことは、私にはその世界をみる視点がないということ、その目を養うための訓練をずっとしてこなかったということだった。
借り物はいやだ。
私も、自分でこの世界をきちんとみてみたい、感じてみたい。
それでないと、自分の人生を全うできない気がする。
存分に生きられない気がする。
勉強することは、そのために必要だったのだ。
高校生のときとかに分かっていればなあとも思うけど、
その時は分かんないんだよね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
随筆・随想
- 感想投稿日 : 2013年9月29日
- 読了日 : 2013年9月29日
- 本棚登録日 : 2013年9月29日
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