十一代目團十郎と六代目歌右衛門: 悲劇の「神」と孤高の「女帝」 (幻冬舎新書 な 1-4)

著者 :
  • 幻冬舎 (2009年1月1日発売)
3.90
  • (8)
  • (6)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 65
感想 : 7
5

松竹の俳優行政のまずさにちょっと驚く。役者(特に十一代目團十郎)に断らないで勝手に仕事を決めてしまって後でつむじを曲げられることの多いこと。
先代の幸四郎とその二人の息子を東宝に取られるあたりも、土台きちんと契約を交わしていなかったというから、ずいぶん前近代的。

この著者はカラヤンもそうだが、すぐれた芸術家であるとともに権力志向の強い政治家でもある人に興味があるらしい。さまざまな出来事の経緯はひどくややこしいが、読んでいてすんなり頭に入るように書けている。
ただ、同じ名前が何度も出てくるので、混乱する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2010年12月11日
読了日 : 2010年12月28日
本棚登録日 : 2010年12月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする