松竹の俳優行政のまずさにちょっと驚く。役者(特に十一代目團十郎)に断らないで勝手に仕事を決めてしまって後でつむじを曲げられることの多いこと。
先代の幸四郎とその二人の息子を東宝に取られるあたりも、土台きちんと契約を交わしていなかったというから、ずいぶん前近代的。
この著者はカラヤンもそうだが、すぐれた芸術家であるとともに権力志向の強い政治家でもある人に興味があるらしい。さまざまな出来事の経緯はひどくややこしいが、読んでいてすんなり頭に入るように書けている。
ただ、同じ名前が何度も出てくるので、混乱する。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2010年12月11日
- 読了日 : 2010年12月28日
- 本棚登録日 : 2010年12月11日
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