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レビュー by macozouさん
神社本庁が出している神道史。表題から簡単な概説本と思われるかもしれないが神道の教科書と言っていい本。
神籬、磐境・磐座の解説から神道の研究は仏教側から始まること、そして護法善神~本地垂迹へと歴史の変遷を辿る記述。その中での神仏習合。
これでまず、神仏習合というより仏神習合であったことが見えてくる。
少なくとも平安時代までは17条の憲法に則り、仏・法・僧への崇敬がまず大事だった。
そして当然の事ながら神道者による神道の見直しも始まる、とは言ってもいわゆる「教え」というものが基本的には無いため、カミの解説本(語弊があると思うが)でもある『神道五部書』と呼ばれる五つの文献を元に伊勢神道が形成されることやお伊勢参りブームなども解説される。
そこから先は江戸時代の垂加神道、復古神道と国学へと繋がりを見せ、江戸末期から明治以降の神道についても詳述されていく。
この辺りは神社本庁の刊行物ということで一歩引いて読むべきかもしれないが、明治以降の神社界の苦労も分かるところだろう。
近代日本の宗教史としても割りとまとまっているか?とも感じた。もちろん基本は神道の展開。
最後に今も使われているか知らないのだが、神職養成の際、まさしく教科書として利用されている本でもあるので、神道って何?という方には下手な新書よりよほど薦めたい本。
神道史を一冊に分かりやすくまとまっている本は他にないだろう。
レビュー登録日 : 2011年12月30日
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