マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2013年9月4日発売)
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本棚登録 : 494
感想 : 43
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この本はマッチングについて解説してある本で、1対1のマッチング、1対多のマッチング、オークションでのマッチングなどが解説されています。
読んで思ったのは、経済学と数学って密接な関係にあるんだということです。安定なマッチングはアルゴリズムで決められます。最大多数の最大幸福ってのは数式で求められるものなのだなぁと驚きでした。
著者はあとがきで、マーケットデザインでノーベル経済学賞が出たのが本書を執筆するきっかけの1つだと述べています。マッチングの理論は、今後も実践の場でどんどん応用されていくでしょう。これからの時代の一般教養として、ビジネスに縁のない生活をしている人でも知っておいて損はないでしょう。
最後に1つコメントを申し上げます。臓器のマッチングに関連して、著者は本文中で国の臓器政策を批判しています。マッチングの話と政策の評価は別の話ですし、本書のなかでの政治批判は不要ではないでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス系
感想投稿日 : 2014年10月27日
読了日 : 2014年10月27日
本棚登録日 : 2014年10月27日

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