クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年4月15日発売)
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本棚登録 : 4835
感想 : 451
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なんとなく避けていた西尾維新。
最近ハマった森博嗣氏が辻村さんと同じメフィスト賞出身だと知り、もしや私のストライクゾーンはメフィスト賞か?と過去の受賞作リストを見ていてこちらを見つけたので購入。
実は、掟上今日子さんシリーズが気になっていて、一度読んでみたい作家さんだなーとも思っていたので。

結果、ストライクゾーンだったかというと、少しズレてました(笑)
うーん。話はおもしろい。ミステリー的にも、玖渚のパソコン破壊あたりからぐぐっと盛り上がり、ラストの大どんでん返しにはがっつりやられたので、すごく楽しめました。
ただ、そこまでがとにかく長い。この作家さんの特徴らしい言葉遊びがイマイチハマらない。
天才だらけの設定も、なぁ。
森さんの「F」と似てるから比べちゃうけど、森さんの描く天才はすごくリアルにいそうなんだけど、この作家さんの描く天才はリアリティがない。ラノベ感が満載すぎて嘘くさい。
ご本人はかなり頭がいいと思うんですけど(作中の情報量から)なんかこう、キャラのビジュアルに頼ってる感が……。
って、当時二十歳なんですよね。人生経験の差かな。
最新作を読むとまた感じが違うんだろうなー。

ただ、語り部と玖渚の過去とかはわからないままなんで、もしかしたらまた続きは読むかも……?
機会があれば、かな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年1月31日
読了日 : 2016年1月31日
本棚登録日 : 2016年1月24日

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