図書館にて。
何かで紹介されていて予約したのだが、何で見たかは忘れてしまった。
4人の娘と、その母親の物語だが、娘の夫や弟の目線から描かれている章もあって奥行きのある物語になっていると思う。
母親は、良くも悪くも同性である娘には踏み込み過ぎてしまうものなのだろうか。娘も、いくつになっても母親から繰り返し言われた言葉にがんじがらめになっていたりする。
お互いに縁が切れることはないにしても、母親は娘への過度な干渉や気持ちの依存から自由になること、娘は幼いころからの呪縛から解き放たれることができるように、ちょうどよい距離が見つけられるといいなと思う。
でもいくつになっても愛憎うずまく母と娘という関係、ずっと渡り合っていくものなのかも。
いろいろな母娘関係があり、何も葛藤がない人などいないと思う。
正解もないのかもしれないが、不器用で残酷、切なくてちょっとほほえましい、この本で描かれている関係は他人事のようで自分のことでもあると思った。
リアルなセリフ、丁寧な伏線は小説ではなく他人の家の出来事をのぞいているよう。この作家さんは男性?だとしたら、女性の気持ちを分かり過ぎていてこわい…と思ったら、やっぱり女性だった。やっぱりね。男性にこの文章は書けまい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年8月19日
- 読了日 : 2013年8月19日
- 本棚登録日 : 2013年8月19日
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