幾つかの話が同時進行していく。イブの夜、東京が大停電になる。それぞれの人物が交差し微妙に絡み合う。話的には『阪急電車ー片道15分の奇跡』のパターンに似ているかも。
登場する人物は老若男女。それぞれに何かを抱えながらも最後にはホッと一息ついた気持ちになる。
みんなイイ味だしてました。豊川はカッコイイ。田畑も何処かのんびりしながら可愛い。淡島さん、宇津井さんも渋い、井川は妙に艶っぽい。久しぶりに見た知世はえらくオバサンに・・・・落着いた女性になった。吉川の無骨さも良いし、寺島も過去の思いを残しつつも逞しいお母さんを演じている。
誰もが突出する事無く調和している。その中で田口だけが存在感が薄い。全員との関わりを持つ可能性があるのが彼である。一番の重要人物でもある。人が良いオーラだけは感じる。この存在感の無さが、他の人物を大いに引き出させているのかもしれない。これがバイブレーターと活躍している田口の上手さなのかもしれない。
宇津井、吉川、田口の3人になった時、宇津井が「飲みたい気分だ。一杯やろう。」と言う。田口が断る。そこに田口が豊川のバーに行っていたなら・・・・・・・どうなっていただろうと考えさせるストーリー展開になっている。
物語的には多少のベタさは感じるが、これはこれで良いのかも。あまり深く考えずイブの日に彼氏、彼女と観ながら、ノホホンとすれば良いかと思える映画です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年1月16日
- 読了日 : 2015年4月24日
- 本棚登録日 : 2017年1月14日
みんなの感想をみる