山本一力の時代小説。
江戸時代の中期、隅田川の東の深川界隈が舞台になっています。
主人公は町の火消しの、「かしら」。
親子二代に渡る、物語です。
火事が多かった、江戸の町。
その町でどのような防火対策が取られ、どのように火消しが組織されていたのか。
火事をおさえるということに関して、武士と町民が、どのような関係にあったのか。
さらには、当時の江戸に住む人たちにとって、「火」とはどんな存在だったのか。
主人公が直面する出来事に喜怒哀楽の感情を揺さぶられながら、さまざまなことを考え、学べた作品でした。
市井に生きる人たちの視点で、歴史を振り返る。
その楽しさを味わわせてもらえた、一冊でした。
『千両かんばん』山本一力
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101213461
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史・時代小説
- 感想投稿日 : 2016年12月15日
- 読了日 : 2016年12月15日
- 本棚登録日 : 2016年12月15日
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