少年少女向けの著書を持つ作家が初めて書き下ろした「大人向け」青春小説。
フリーターの智志と寿司職人見習いの真二が漁師募集広告をみてそれぞれの思いを込めて東京から瀬戸内海へと飛び出す。テレビも写らず、携帯電話も通じない島で始めはギクシャクしている二人だが智志のケガや訳ありアルバイトのおっさんの登場で楽しい漁師修行となるが、漁場の危機にも見舞われる。そこで二人が少しずつ成長してゆく。
全体的にほのぼのと展開してゆくストーリーが心地よく、また描写が細かい訳では無いのだけど、獲りたての魚を刺身や出汁にして食べるシーンがいいタイミングにで挿入されていて「嗚呼、魚が食べたい!」と何度も思ってしまった。
私も「漁師志願」したい!と思った楽しい小説。
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- 感想投稿日 : 2007年12月27日
- 本棚登録日 : 2007年12月27日
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