海の翼 (新人物文庫 あ 4-1)

著者 :
  • 新人物往来社 (2010年1月5日発売)
4.42
  • (42)
  • (16)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 166
感想 : 41
5

  明治時代に日本人が、難破したトルコの船乗りたちを助け、トルコに送り届けたことは、テレビや絵本で知っていた。けどそれがトルコの教科書に載っていて、しかも日本人に恩返しをするように教えられていたとは全く知らなかった。イランイラク戦争で、イランに住んでいた日本人を助けるためにトルコの航空機が飛び、トルコ人より優先して日本人を助けてくれたことは、知らなかった。ニュースをさらっと流してしまったのかもしない。
中国の反日運動とトルコの教育をくらべてみると、子どものころからの教育がのちのちの人の考え方に大きく影響することがよくわかる。日本もしっかりと、教えるべきことを教えないといけない。外国との関係とか知らな過ぎると思う。

 日本の自衛隊や航空機が飛ばないと分かったときの日本人の絶望。日航で組合委員長として飛行機を飛ばすことを反対したのは、山崎豊子の「沈まぬ太陽」で主人公の恩地さんだと思う。組合というものも考えさせられた。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月15日
読了日 : 2012年8月15日
本棚登録日 : 2012年8月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする