御宿かわせみ (20) お吉の茶碗 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-67 御宿かわせみ 20)

著者 :
  • 文藝春秋 (1998年4月10日発売)
3.46
  • (10)
  • (21)
  • (47)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 277
感想 : 14
4

【8作収録】
・かわせみに宿泊する母子。周囲の止めるのも聞かず、評判の悪い仲人の紹介で博徒の親分の倅と祝言をあげることを承知する
・店主の死を機に大売出しをした骨董屋で食器を大量に購入したお吉。その後、その店に盗賊が入った上、古道具屋の番頭と名乗る男が店の品物を手をつけずにそっくり譲ってほしいと訪れる
・煎餅屋の老婆が孫娘に怒鳴られ自殺未遂をする。心配した周囲の人間の連絡で田舎の甥が渋々引き取りに来てかわせみに滞在するが、孫娘が怒鳴り込んで来て跳ね除ける
・かわせみに滞在する行徳の内儀。連れを待って数日を過ごし、旦那と合流した夜、夫婦揃って何者かに襲われ、旦那は助かったが内儀は命を落とす。その後、内儀の弟がかわせみを訪れ・・・
・花屋の娘が腹違いの姉である大店の娘に引き取られ、双子のようにそっくりな外見で周囲を戸惑わせて喜ぶ。日の当たる場所での新たな生活を楽しんでいた中、突然店の板前と心中して命を落とす
・広大な敷地に建つ屋敷に異国生まれの巨大な犬を買っている大商人。手伝いに出向いた娘が帰らず、主人の側仕えにすることにしたという一方的な対応のみで会わせてくれない。果たして娘は・・・
・奉公人を眠らせて盗みを働く盗賊被害が続出。共通点はどの店も被害の前に新しく女中を雇っていること。源三郎の嫁・千絵の実家もつい先日、新しい女中を雇い入れ・・・
・毎夜のように人を殺す夢をみて医者に相談までしていた娘。数日後、娘の妹が殺され、記憶の無いままに自分が殺したのだろうかと悩み涙する

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2009年4月22日
本棚登録日 : 2009年4月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする