レビュー by 学倉トーゴさん
明治時代を舞台にした異種共存物語。
軍人と妖怪それぞれの共闘による悪党対峙の活劇を描いた作品ながら、伝奇バトルもの的な要素は比較的薄く、主軸は軍人青年と半妖怪の娘達の恋愛に置かれる。
作中で登場する妖怪・半妖怪達は被差別者的文脈の暗喩にやんわりと乗せられ、文明開化後の日本の中で彼女らが忌避され淘汰されていく様と、それによる人間社会との亀裂を繊細なタッチで描いていく。
物語自体はそれほど重くはなく、あくまで男女キャラクター達の掛け合いを中心に進むのと、カップリングが冒頭時点で成立し、その先の分かち合いを主眼に描いた点が特徴。
女性向けながら男性も許容するタッチも含め、比較的読みやすい作品だった。
レビュー登録日 : 2011年04月19日
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