寄生虫ラブコメのシリーズ化。
さて如何に発展を見せるかと恐る恐るページを捲っていけば、のっけからフルスロットルにイカれたキャラクター達の掛け合いに幕開けて、そのテンションは中盤から急遽マクロ側に飛躍しまだ加速を止めない。
前作では学園ラブコメの表層にセカイ系の描写がチラと顔を覗かせていた内向きの物語だった一方、本巻ではそのあたりは幾分トーンダウンし、舞台をそのままにディストピアSF風味に再構築させて(そのプロセスが無茶でまた笑えるのだが)、あえて外側にドライブさせた、といった印象だった。
一方で、擬人化された寄生虫・パラシスタンスのヒロイン達とヒトの共生関係に触れる視点については、本巻はあまりフォーカスできていないのが物足りない。
そのあたりのフォローは続刊に期待したい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2012年4月8日
- 読了日 : 2012年4月8日
- 本棚登録日 : 2012年2月2日
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